今回の現場では、方向付けとして図面を描きながらも、すべて現場における空間の調和を図ることを第一に、お客様のご要望を聞きながら施工しました。
住宅は、建物(ウチ)と庭(ソト)、そしてその周辺環境(ヨソ)から成り立っています。境界線上にある塀やフェンスは防犯上のプライバシーを守るという意味では効果的ですが、現在のような密集した市街地で、庭を活用するとなると不十分だと考えます。
今回は、塀やフェンスの敷地内側に仮の「ヨソ」を造り出すことで、庭を使うためのプライバシーを高め、庭が生活の場として有効活用できるように仕上げました。また、素材を統一させることで、年数が経つごとに味わいを増すように心掛けました。